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『ガジュマルの樹の下で』

   
城ノ内真理亜(作)/田中渉(絵)/蒔田陽平(著)/ポプラ社

ガジュマルの樹の下で
太陽のようなえりぃが
都会から島にやってきたカズヤに出会った。
えりぃはちゅら島の女の子。
病気で赤くなった髪をしたカズヤと出会った。
カズヤは、生の終わりを島で迎える為にやってきた。
日に日に弱まっていくカズヤの為に
願いが叶うという伝説のソランミを捜し始める。
カズヤの弟のフミヤも共に捜し始める・・・。

ソランミの碧色の羽根を手に入れたのに
ソランミはカズヤの命を救う事は無かった・・・


NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』をご記憶ですか?その中で登場したメルヘン作家の真理亜さんが書いたのが、この『ガジュマルの樹の下で』です。勿論、真理亜さんは架空の人物であるのだけど、こうやって『ガジュマルの樹の下で』を手にすると、真理亜さんの存在が架空であるにも拘らず、現実に存在するかのようです。

なぜカズヤが先に逝かなければならないかと、えりぃとフミヤは悲しみます。哀しみにくれている二人に「おばぁ」がこう言います。『おばぁはね、こう思うさ。子供が命を落とすことほど、この世の中で哀しいことはないさ。でも、カズヤ君みたいな子は、たぶん神様に選ばれたんだねぇ。この世界で生きている人たちに、命どぅ宝…命が一番大切だということをね、忘れさせないようにするために、選ばれてしまったんだねぇ』

哀しみが大きすぎて、おばぁの言葉から、「これがカズヤの運命なんだ」と受け入れるには時間を必要とした二人でした。哀しみで潰れそうな胸に『命どぅ宝』と刻み続けることでフミヤとえりぃは、哀しみを生きる力に変えていったのでしょう。

【紹介者あとがき】

ソランミの伝説が出てくるあたりにファンタジーな世界を感じますが、命の尊さとの織り成すストーリーに『ちゅらさん』のドラマを知らなくても、充分に読み応えのある絵本です。

まま
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