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『この街で』

   
新井満(文)/黒井健(絵)/PHP研究所


私の街
貴方の街
遠くの街
静まり返った朝の街
活気付いた街
夕陽が差し込むビルの谷間のざわめいた街
様々な街で人は生きています。

人と出会い、一番好きな人と一緒に暮らし歳を重ねて、そして老いていきます。大事な人と一緒にいることを永遠にと願います。その思いをずっと持ちながら、おばあちゃんになっていく私。貴方もおじいちゃんになってしまうけど、ずっと一緒に手を取り合っていきたいと思います。

今回紹介するのは『この街で』という絵本です。ここには大人の恋歌と郷愁溢れる絵があります。老いていくこともお互いに愛すればこそ、なんのためらいもなく受け入れられるのですね。歳を重ねていくことが少し素敵に思えてきました。「いつまでも貴方とこの街で暮らしていたいね。」そう呟ける相手のいる事も素敵なのですよね。

  あなたの すぐそばに いつもわたし
  わたしの すぐそばに いつもあなた

  この街で いつか おばあちゃんに なりたい
  おじいちゃんに なったあなたと 歩いてゆきたい

  坂の上に ひろがる 青い空
  白い雲が ひとつ 浮かんでいる

  あの雲を 追いかけ 夢を追いかけて
  よろこびも かなしみも あなたと この街で

  いつまでも 好きなあなたと
  歩いて ゆきたい

(抜粋文 一部略)

まま
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